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2025.08.19
事務所2階和室の漆喰塗装体験

こんにちは!
今回は、事務所2階和室の改修2期工事の完成に向けて、
ゆずりは工務店スタッフの「漆喰塗装体験」の模様をご紹介します。
|職人技を体験!スタッフによる漆喰塗装体験
日本の伝統的な建築に欠かせない素材である「漆喰(しっくい)」。
その歴史は古く、日本の風土に最も適した壁材として、古くから城や蔵、そして民家にも広く使われてきました。
化学物質を一切含まない自然素材である漆喰は、季節や気温、湿度によって乾き具合が異なり、
職人の手加減ひとつで仕上がりが大きく変わります。
私たちは、お客様に「ゆずりは工務店に任せてよかった」と心から思っていただくために、
ただ良いものを作るだけでなく、その「ものづくり」の過程や素材の魅力を、より深く知っていただきたいと考えています。
そこで、私たちスタッフ自身が漆喰塗りを体験することで、その難しさや面白さ、
そして職人の皆さんがどれほどの技術と情熱を込めて仕事をしているのかを肌で感じ、
それを率直にお客様にお伝えできればと考えています。
|社長の想いが生んだ「スタッフによる漆喰塗装体験」
今回の漆喰塗装体験は、社長の「社員がやってみたいと思うことは、積極的にやらせてあげたい」
という温かいお人柄と、「いろんな経験を楽しんでほしい」と願う気持ちから実現しました。
普段、現場を管理する立場にある私たちは、職人さんの作業を間近で見ることはあっても、
実際に自分たちの手で作業を行う機会はなかなかありません。
しかし、今回の事務所2階の和室リフォームで漆喰壁を施工するにあたり、
スタッフから「漆喰塗りを体験してみたい!」という声が上がり、実現することができました。
参加するスタッフは、実践前に漆喰塗装に関してYoutubeを見たりと、各自で予習を行い、
事前準備をしていました。
|漆喰塗装の準備
まずは漆喰塗装を始める前に、必要な準備についてご紹介します。
①漆喰塗装に必要な道具
必要な道具をリストアップします。ホームセンターやインターネットで手軽に揃えることができます。
- 漆喰材:
- 練り漆喰:あらかじめ練ってあるので、開封してすぐに使えます。初心者におすすめです。
- 粉末漆喰:自分で水を加えて練ります。練り方によって硬さや粘度を調整できますが、ある程度の技術が必要です。
- 塗り道具:
- コテ:漆喰を塗るための主要な道具。
- コテ板(手板):漆喰を乗せておくための板。コテ板に漆喰を乗せ、少しずつコテで取りながら塗っていきます。
- 攪拌用具(かくはんようぐ):粉末漆喰を練る際に使います。
- 養生(ようじょう)道具:
- 養生テープ:マスキングテープとも呼ばれます。
壁と床の境目、窓枠、コンセントプレートなど、漆喰を塗りたくない部分を保護します。 - マスカー:養生テープとビニールシートが一体になった優れもの。床や家具など広範囲をカバーするのに最適です。
- ビニールシート:家具などを覆うために使用します。
- ブルーシート:床の養生に。厚手のものがおすすめです。
- 新聞紙・段ボール:床の養生や、道具置き場の下に敷くなど、汚したくない場所に敷いて使います。
- 養生テープ:マスキングテープとも呼ばれます。
- その他:
- バケツ:水を入れたり、道具を洗ったりするのに使います。
- 軍手:手が汚れないように。
- ゴム手袋:漆喰はアルカリ性なので、手荒れ防止のためにも装着しましょう。
- 脚立:天井に近い部分を塗る際に必須です。
②漆喰を塗る前の準備(最も重要な工程!)
道具が揃ったら、いよいよ下準備に取り掛かります。この作業を丁寧に行うことが、仕上がりを左右します。
- 壁の状態を確認:今ある壁が、ビニールクロスか、土壁か、コンクリートかによって、必要な下地材が変わってきます。
- ホコリや汚れを拭き取る:壁の表面にホコリや油汚れが付着していると、漆喰がうまく定着しません。
ハケや乾いた布でホコリを払い、汚れは固く絞った布で拭き取ります。
③養生作業
養生は、床や家具を漆喰の飛び散りから守るための大切な作業です。
- コンセントやスイッチプレートを外す
- マスカーで床や家具を保護
- 養生テープで塗りたくない部分を保護:
窓枠、柱、巾木(はばき:床と壁の境目にある細い木材)など、
漆喰を塗らない部分を、養生テープで丁寧に保護します。
④下地材の塗布
下地材(シーラーやプライマーなど)は、漆喰と下地(元の壁)をしっかりと密着させるために非常に重要です!
- 役割:
- アク止め効果
- 密着力向上
- 吸水調整
|漆喰塗り本番
準備が整ったところで、いよいよ本番の「漆喰を塗る」作業です!!
材料の準備▼
漆喰は使う直前に水を加えて練り、滑らかな状態にします。この練り具合が仕上がりを左右する重要なポイントです。
そして棟梁から、漆喰の材料や塗り方の基本について、実演を交えながら丁寧にレクチャーを受けました。
いよいよ壁に漆喰を塗る本番です!
コテ板に漆喰を乗せるコツ、コテを壁に当てる角度、力の入れ加減など、
漆喰塗りのポイントを見よう見まねでやっていきます。
最初は、
コテ板に漆喰を乗せるだけでも一苦労。
コテの上にもうまく乗せられず、ポロポロとこぼれてしまいます。
壁に塗るたびに漆喰がぼてっと固まってしまったり、逆に薄くなりすぎたり…。
壁にコテを当て、手首のスナップを利かせて薄く均一に塗り広げます。
力が入りすぎるとムラができ、弱すぎると漆喰が壁に定着しません。
最初はまっすぐ塗ることも難しく、悪戦苦闘です。
漆喰の塗り方には、さまざまなパターンがありますが、今回は、波紋模様に挑戦。
最初はバラバラだった模様が、少しずつ、滑らかにつながっていきました。
黙々と作業を進めるスタッフたち
実際に漆喰塗りを体験することで、その作業の繊細さや体力的な負担を実感し、
職人の皆さんへの感謝と尊敬の念が深まります。
|まとめ
DIYで漆喰塗りをすることで、単に壁がきれいになるだけでなく、その過程を楽しむことができます。
そして何よりも、完成した時の達成感は、何物にも代えがたいものです。
「自分で塗った壁がある家」は、きっと今まで以上に愛着が湧くことでしょう。
職人さんとの協力を通じて、「心豊かな暮らしづくり」をサポートします。
古民家再生やリフォームにご興味のある方は、ぜひ一度、ゆずりは工務店にご相談ください。
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